Backbone:テンペストの柱
マエストロサービス×テンペスト 志賀美行×テンペスト たわわ邸×テンペスト
たわわ邸 管理人 有賀恵美さん × テンペストWEBディレクター/デザイナー 江藤 愛
たわわ邸管理人 有賀恵美さん
有賀恵美(1971/10/04生まれ)
札幌市出身。札幌ソフトウエア卒業。数社のシステム会社で、SEとして勤務。30歳でカナダへ留学、屋久島と永良部島で自然について学ぶ。数件での農業研修後、ブラウンズフィールドでマクロの生活を学ぶ。
乗馬場で働きながら移住先を探し、2009年3月末、仲間と『たわわ』始動。
江藤 農業を始めようとした最初が大変だったそうですね。

有賀 す~~~~ごい大変で。
例えば、どうやって始めていいのか解らなかった時に
政府系のホームページを見て
建築業界が農業参入を始めたと書いてあったので
そこに電話したのに、
「え?そういうことやってる人いるんですか?」
みたいなことを言われて。
自分のところのホームページに書いてある事だろ~、、、
やる気ないなぁ~、みたいな、、、(笑)

江藤 ええー!(笑) それで、どうされたんですか?

有賀 私は山梨県の小淵沢での農業を考えていたので
さらに自分で調べて調べて
地元の農業委員会や、市役所や、
農業会議というところに行ったりして。

なんとか一般の株式会社で
農業ができないかって模索したのですが
「自分で作った野菜の販売は
農家として認められた人しか直接販売はできない」と
言われるばかりで。

農業に携わる仕事で収益をあげるには
昔ながらの個人農家とか、農業法人とか。

株式会社でやるとしても
農業従事者が3人以上必要で、
利益の半分以上が農業で占めている事
というのが条件だったんです。

私たち『たわわ』は、
ITと農業の融合を目指して立ち上げたプロジェクトで
メイン事業はITだったんです。
なかなか、違う業界に参入するのに
はじめから利益を半分以上上げられないですよね。

なので、
まずは有志を募って、事をはじめようと。
やり方を変えてみたんです。

もともと一緒にやろうとしていた
ビーハイブワーカーズの会社のメンバーと、
『たわわ』の話を聞いて
「やってみたい!」と思ってくれた
知り合いレベルでのスタート。

まずは、自分たちでどの程度、何ができるのか
現地で農業を始めてしまおうと。

江藤 普通に会社をおこすような感じにはいかないのですね。

有賀 私たち仲間の中で農業経験者は
ほぼ私だけだったので難しかったですね。
現在メジャーである慣行農法をやっていくのであれば
間口はあるのかもしれないですけど。

違う農業をしたいと思っている人や
業界を活性化させるために
農業に参入する手段がないというか。

小さい規模では始まってるんですけど、
資金が無いと難しくて
なかなか新しい芽がでる方法がないっていうか。

わたしの場合は、
サポートしてくれている人とか
「たわわ」っていう考えのもとに
支援してくれている人がいるから今は成り立ってますけど
頭では良い考えだと思っていても、
なかなか実際に行動できる人って少ないですよね。

新たに有機や自然農を始めるのが
本当に大変だと言う事を知ったので、
私たちのように途方に暮れた人たちを
少しでもサポートできるといいな~と思っています。

江藤 有機農業を新たにやろうとすると相当大変なんですね。
現状、個人でやっていくのは厳しいということなんですかね~。

有賀 もっと旨くやれる方法もあるかもしれないんですけど、
私たちには見つけられませんでしたね。
2009年の12月に法改正があって、
一般の株式会社の参入も(借地なら)できるようになったのですけど。

ただ参入が法的に認められただけで
設備購入の補助金は援助がないですし、
実際に地元で土地を借りるには
農業委員会の人たちを説得しなければいけなかったり、
地元の活動に積極的に参加して
信用を得なければいけなかったり。

まだまだ小さな株式会社が参入するには
難しい事に変わりないんです。
農業だけやってる株式会社とか、農業法人とかには
支援金もでるし優遇されてますけどね。
政策で、個別保障制度を始めようとしていますけど、
どうなるか分からないですし。

江藤 実際に利益を生むのは難しいみたいですね。

有賀 有機や自然農業をやっていくには、
奉仕の気持ちが根本に無いと続かないと思います。
始めるなら、既にある所にお世話になるか、
個人でほそぼそ始めるかしかないのかなぁ。

『たわわ』では、農産物販売も行うけど
将来的には、カフェや農業体験施設や、ゲストハウスで、
会社の健康を保って行きたいと思っています。
そこまで持ってくのは、なかなか大変ですけどね。

江藤 なるほど、なるほど。
政府系のサポートなどは一切受けられないのですか?

有賀 拒否をしているつもりはないんですけど
私たちの出会った政府系の人たちの中に
あまり頼れる人がいなかったというか。
小淵沢支所には一人いるんですけど、支所の人なので。
大きな話になると、北杜市の役所とか
山梨県庁とかの力が必要ですからね。

江藤 なんでもっと積極的にサポートしてくれないんだろう?

有賀 農業は都道府県によって力の入れかたとか
やり方がちがうんですよね。
お隣の長野は結構自然農も有機も
元気に活動してるんですけどね~。
山梨はまだまだいまいちなんです。

あっ、でも、今年に入ってやっと出会えたんです。
素敵な人格をもっている山梨県庁の農政担当の人に。
『たわわ』的には、対立せずに、
できるだけ多くの人たちと関わりをもって
共存していく道を模索したいと思っています。
テンペストWEBディレクター/デザイナー 江藤 愛

たわわ邸管理人 有賀恵美さん
江藤 おお!それは素晴らしいですね。
素敵な出会いがあって良かったですね。
しかし、県によって対応に違いがあるのですね~。

有賀 違いますね。長野は本当にオープンで。
長野に行くと、町ぐるみで本当に頑張ってますよ。
ちゃんと市が関与して、ホテルや農家と契約して
農業体験をする仕組みを作ったりとか、
農産物を都会で売るフリーマーケットみたいなのを開いて
物産展みたいなのを開いたりとか。
間口がすごく広いですね。

相談するとレスポンスも早いし。
長野の農政の方と知り合いになる機会があって
相談させて頂いた事があるんですけど、
その方からは月に一度、「こういう情報があります」
というメールが今でも送られてきます。

なんで道路一本むこうの長野は
こんなに違うんだろうっていうくらい違いますね。
でも、山梨の新しい農業への取り組みは
まだ始まったばかりなかんじがします。
自分たちも参加して、これからが楽しみですよ。

江藤 長野じゃダメなんですか?

有賀 ここで知り合いが多くなって愛着がでてきているのもあるし、
運命みたいなものも感じてるんです。

カナダに留学した時も、
ブラウンズフィールドでスタッフした時も
乗馬クラブで働いた時も農業研修した時も
全部そうだったんですけど
悩み抜いた挙げ句、道が突然開けて
そこにしか行けないような状況になる日が
突然くるんですよね。

悩んで悩んで・・でも頑張って、
あがいているようなときに突然パーっと開けるっていうか。
その目印を指針にして進んでいたら
ここにたどり着いたんです。

江藤 あ~。そういうのなんとなく分かります。
自分が受け取る瞬間ってありますよね。

有賀 うんうん。
それと、ここには私が一番美しいと思っている
甲斐駒ケ岳があるんです。
八ヶ岳や南アルプス山系からの綺麗な水もふんだんにあるし、
部落のご近所さんもとっても親切にしてくださるし。

ここに住んで、将来像がだんだん見えてきたところなので
それをもっと具体化していきたいなあと思ってて。

江藤 話が変わりますけど、
有賀さんと「食」について教えてください。
たわわブログを拝見していると、
いつもとても美味しそうなお料理の写真がありますね。
有賀さんにとって手料理とはどういった存在ですか?

有賀 「食」については、
今まで生きていたものを
自分の体の中に取り込むという行為なので
自分を大きく左右する日々の行動だと思いますね。

「料理を作る」事は、
さらに個人の思いが入る大事な行為なので
食べた人の感情や体調を左右する
大きな意味のある事だと思います。

私にとって手料理を作る事は、
食材を通して見えてくるものや
相手の事を考える事ができ
自分の能力や器量を見直し成長する事もできる
大きな意味のある事ですよね。

江藤 外食やファストフードに偏りがちな
10代~20代の食生活について
何か思うことがあれば教えてください。

有賀 自分もサラリーマン時代は
外食が多い生活をしていた時期もありましたから。
都会的な生活リズムの中にいると
食に対する優先順位が下がりがちになるのは
とても良く判ります。

ただ、そういう生活をしていると
いつかその生活に疑問を持つ人がでてくると思いますね。
その時に、自分なりの意見や考えを
持てるような人が増えてくればいいなと思います。

江藤 サラリーマン経験がおありなのですね。
脱サラして有機農業ってすごいって思うんですけど、
このお仕事をやろうと決意されたきっかけは
なんだったんですか?

有賀 今やっている事を「仕事」という側面で見る事は
ほとんどありませんね~。
今、自分がやらなければいけない事だと思ったから
始めただけですね。

江藤 かっこいい!!(キラキラ)
では、有賀さんの一番のこだわりというか、
ここだけはブレずに生きたいということが
もしあれば教えてください。

有賀 一番かぁ。。難しい質問だなぁ~。
いろんな事に対して自由である事ですかね~。
縛られてる状態が苦手なんで。
会社の中にいるって感じの、
する事なくても席に座ってる的な。

自分がこれがいいと思ったことはやりたいし
興味の場所があるなら経験してみたいし
いつでも向上心はいつも持っていたくて。

江藤 そう思っていても実現できない人が
ほとんどですよね、きっと。

有賀 わたしの目標は、
この世で最期を迎える時に何をしたいって聞かれたら
特別な事をせずに、今までと同じように日をおくりたいって
思えるような人生にしたいんです。
なので、そんな生活ができるように日々チャレンジですわ。

江藤 なるほど~。ステキですねー!

有賀 散歩して帰ってきて、玄関掃除して、ご飯作って食べて。
その中にも美しさや課題や満足を見いだせて、
そんな自分になっていたいなぁ~って。

江藤 うんうん。

有賀 でも、なかなか、生きている限り
利己的な考えや行為をなくす事はとっても難しいですよね。

それでも、経験を通して
一つ一つの課題に自分の考えが持てるようになりたいと
常に努力していたいです。

それにはやっぱり仲間が必要ですね。
世間一般で言う「結婚して、家族を作って、子育てして」という事も
もちろん大事なんですけど
血縁がなくても、縁があった大切な人たちと
一緒に成長していきたいですね。

江藤 最後に、有賀さんの3年後、5年後の夢を教えてください。

有賀 「たわわ邸」を借りではなく
自分達の土地で展開する事ですね。
畑・カフェ・宿泊施設・たわわ邸・ハーブガーデン・農場を
自分達の土地で展開し、
必要な人に利用して頂ける事です。

江藤 今日は貴重なお時間ありがとうございました。

有賀 こちらこそ、ありがとうございました。
テンペストWEBディレクター/デザイナー 江藤 愛
江藤愛(1977/12/08生まれ)
鹿児島出身。
2002年~株式会社アイ・エム・ジェイにて、ソニースタイル、楽天のメルマガおよびサイト制作におけるWEBディレクターを務める。
現在は鹿児島にてテンペストWEBデザインを担当。
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